不倫って、「ひめごと」だと思っていたのだけど・・楽天のホームページを色々見ていると、実に様々なものがある。結構「多いなー」と感じるのが、恋愛に関するもの。 もちろん人間として生まれたからには、誰にでも恋愛の体験はあるはずで、恋愛のない人生なんて寂しいものだと私も思う。 それにしても、私の感覚では不倫に限らず恋愛は「ひめごと」に属するものだ思っているので、このように不特定多数の人達が見ている場に晒す気にはとってもなれない。 だから、特に「不倫」の実況中継のようなものに出会ったりすると、「これ、創作じゃないのかしら?」と疑問に思う。 本当のところは、どうなんだろう。 私だって若い頃には恋愛体験の一つや二つあったし、確かにその頃は「日記」に思いを綴っていた。 だけど、それは私の「秘密の日記」であり、誰にも絶対見せる気持ちにはならなかった。 なぜ、見せたくなかったのだろう・・? 恋愛感情は、決して美しいものばかりではない。 妬みや疑い、不安や畏れ、錯覚や幻想が入り乱れて、自分が自分でないような感情に翻弄されることが多い。 私はそのような自分自身を恥じていたのではないかと思う。 今よりもまだまだ人生経験が浅く、未熟ではあったけれど、その程度の自己認識はあったように思う。 今、様々な場面で「ありのままの自分でいい」と言われることがある。 かつての私のように「ありのままの自分を恥じる」という気持ちだけでは辛いけれど、善悪美醜まるごと「それでいい」というわけでもないだろう。 ありのままの自分を認めた上で、「悪と醜」は少しずつ乗り越えていくようにしなくてはならないのではないか。 「悪と醜」の部分を恥じるからこそ、不倫は「ひめごと」になりやすい。 だから、ひめごとでなくなった恋愛は堕落するような気がするのだけれど、いかがなものだろうか。 それと、「恋」と「愛」は似て非なるものだと私は思っている。 だから「愛」に裏付けられていない恋愛は、ただ身勝手なもの、あるいは動物的欲求に近いものだと思う。 付け加えれば、不倫を含む恋愛は自分の意志に関わらず、穴に落ちたような状態だと思うので、そのこと自体を批判するつもりはないので、念のため。 2003年11月11日 |